北朝鮮「美女応援団」の選抜基準とエリート女性が背負う過酷な真実
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金正恩時代を象徴する2大文化アイコンが、牡丹峰(モランボン)楽団と三池淵(サムジヨン)管弦楽団である。従来の退屈な軍歌演奏から脱却し、ミニスカートやハイヒール、シンセサイザーを取り入れた彼女たちのパフォーマンスは、一見すると西側のガールズグループを彷彿とさせる。
しかし、その実態は洗練を装った「国家プロパガンダ産業」の最高峰だ。演奏される楽曲の旋律はポップであっても、歌詞は首領への絶対的忠誠とミサイル開発の正当化に満ちている。観客を魅了するハイレベルな演奏技術は、幼少期から国家の英才教育機関で自由を奪われ、朝から晩まで楽器を叩き込まれた過酷な鍛錬の産物である。
楽団員たちは特権的な待遇を与えられる一方で、常に当局の厳しい思想検閲に晒されている。指導部の意向に沿わない言動や、西側の文化に染まった兆候が少しでも見つかれば、即座に楽団から追放され、地方の労働現場へ送還されるリスクと隣り合わせだ。彼女たちに許されているのは、体制が規定した枠組みの中で「完璧なアイコン」を演じ続けることだけである。