やっぱり猫が好き恩田三姉妹の現在地と再放送配信の真相を徹底検証
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『やっぱり猫が好き』を語る上で欠かせないのが、まだ劇団「東京サンシャインボーイズ」を率いる若き演出家であった三谷幸喜の存在です。番組立ち上げ当時、深夜枠の低予算を逆手に取った「3人の女優が一室だけで喋り倒す」という過酷な企画に対し、メインライターとして白羽の矢が立ちました。
もともとテレビドラマ界では無名に近かった三谷は、ニール・サイモンなどの海外シチュエーションコメディに傾倒していた経験を活かし、伏線回収とボタンの掛け違いを巧みに織り交ぜた脚本を供給。もたいの独特の沈黙、室井の突拍子もない突進力、小林の鋭いツッコミという女優陣のパーソナリティを正確に分析し、極限の「当て書き(役者の個性に合わせた執筆)」を敢行しました。
関係者の回想録によると、収録現場はほぼノンストップの一発撮りに近い過密スケジュールで進行。役者陣が本番中に思わず噴き出してしまうNG寸前の場面すら作品のグルーヴ感として取り込む演出手法は、当時としては極めて前衛的でした。本作で培われた「密室・長回し・会話のドミノ倒し」という作劇技術は、のちの『古畑任三郎』や三谷演出の映画作品へと直結する揺るぎない土台となったのです。