渋谷龍太という現象——ロックシーンの異端児はいかにして時代の「声」となったのか
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今でこそ大型フェスのヘッドライナーを当然のように務めるSUPER BEAVERだが、その道のりは決して平坦ではなかった。2009年に一度メジャーデビューを果たしたものの、わずか数年でレーベルとの契約が解除。自前の事務所を立ち上げ、インディーズでの泥臭いドサ回り全国ツアーへと連れ出されることとなった。
車一台に機材を詰め込み、年間100本を超えるライブをこなす日々。物販に立ち、自らCDを手渡しで売る下積み期間が、彼らのタフネスと人間性を決定づけた。そして2020年、異例とも言える「メジャー再契約」を発表。敗者復活を自らの手で証明してみせた。
どんなに過酷な状況であっても、彼は自分たちの音楽とファンへの敬意を失わなかった。流行りのサウンドに流されることなく、ストレートな日本語のロックを愚直なまでに研ぎ澄まし続けた結果が、2020年代半ばの圧倒的な大ブレイクへとつながっている。