ロバート・インディアナ「Love」の深層|傾いたOの謎と著作権の悲劇

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ロバート・インディアナ(本名:ロバート・クラーク)の代表作「LOVE」は、単なる商業的なポップアートではなく、彼の幼少期の記憶と信仰の記憶が深く結びついた極めて私的な作品です。作家本人が生前の回想録や特番インタビューで語ったところによると、このモチーフの原点は、彼が幼少期に通っていた「クリスチャン・サイエンス」教会に掲げられていた銘文『God is Love(神は愛なり)』にありました。

1964年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)からクリスマスカードの図案制作を依頼されたインディアナは、正方形のフォーマットの中に「L・O・V・E」の4文字を2段に配置する構図を考案しました。赤・青・緑の鮮烈な原色パレットは、父親が勤務していたフィリップス66(石油会社)のロードサインやガソリンスタンドの看板色彩から着想を得ています。聖なる精神的メッセージと、アメリカの大衆消費社会の記号を融合させたこのデザインは、ベトナム戦争下のヒッピーカルチャーにおける「ピース&ラブ」の風潮と共鳴し、瞬く間に世界的なアイコンへと昇華しました。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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