Sns狂乱の果てに浮き彫りとなった「キッズインフルエンサー」の代償——家庭崩壊劇から考えるデジタルタトゥーと子どもの人権
Sns狂乱の果てに浮き彫りとなった「キッズインフルエンサー」の代償——家庭崩壊劇から考えるデジタルタトゥーと子どもの人権の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。
世界に目を向けると、子どもをコンテンツとして利用するビジネスに対する法的規制は急速に進んでいる。フランスでは2020年に通称「キッズインフルエンサー法」が成立し、子どもの労働時間の制限や、得られた収益の一部を子どもが成人するまで信託口座に保護する義務、さらには「忘れられる権利」として過去の投稿削除を請求できる権利が法制化された。アメリカ・イリノイ州やカリフォルニア州でも同様の保護法案が相次いで施行されている。
対して日本はどうだろうか。インフルエンサー市場が急拡大する一方で、キッズインフルエンサーの権利保護や収益の分配、デジタルプライバシーを包括的に規制する法律は未だ整備しきれていない。自主規制やプラットフォーム側のポリシー頼みになっている現状は、過激な投稿を野放しにし、結果として子どもたちを無防備なリスクへと晒し続けている。