進撃の巨人実写が酷評された5つの真相とハリウッド版の今

話題沸騰中の 進撃の巨人実写が酷評された5つの真相とハリウッド版の今について、多角的な視点を整理して公開しています。

実写映画化にあたり、最大の衝撃として世間を騒然とさせたのが「人類最強の兵士・リヴァイの不在」でした。代わって登場したのが、長谷川博己さんが演じる映画オリジナルキャラクター「シキシマ」です。この改変について、当時は「なぜ人気ナンバーワンのキャラクターを外したのか」と猛烈な批判が集まりました。

しかし、当時の製作発表資料や脚本を手がけた町山智浩氏のインタビューによると、この改変の起点は製作陣の独断ではなく、原作者である諫山創氏の強い要望にありました。諫山氏は実写化の打診を受けた際、「原作漫画の物語をそのままなぞるなら、実写化する意味がない。映画ならではのまったく新しい物語にしてほしい」と提案していたのです。

さらに現場の現実的な制約として、「日本人キャストのみで演じる」という前提条件がありました。原作におけるリヴァイは、壁内人類の中でほぼ絶滅したとされる「東洋人」ではなく、西洋風の名前を持つ白人系の容貌です。日本人キャストの中に「リヴァイ」という名前をそのまま配置すると、世界観のリアリティが損なわれるという議論が脚本会議で白熱しました。そこで、リヴァイが担っていた「人類最強の戦士」という記号と役割を分割・再構築し、エレンの精神的な壁となる存在として生み出されたのがシキシマでした。

原作者の「別物にしてくれ」というクリエイター気質と、実写映画としてのリアリズム追求が組み合わさった結果、多くのファンが求めていた「動くリヴァイ兵長」の姿は完全に消滅することになりました。改変の意図自体は論理的であったものの、熱狂的なファン心理の需要と大きく乖離してしまった点が、本作最大の悲劇と言えます。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest