たった1日で126年分のご利益?四万六千日の由来と浅草寺ほおずき市
たった1日で126年分のご利益?四万六千日の由来と浅草寺ほおずき市とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
四万六千日の意味を紐解く最大の謎は、「なぜ4万6000日なのか」という点にあります。4万6000日を年に換算すると約126年。人間の寿命を優に超え、「一生涯分の幸福が無条件で授かる日」として庶民に親しまれてきました。
この数字の由来にはいくつかの説が存在しますが、最も有力かつ広く知られているのが「米一升の粒数」に由来する説です。米一升(約1.5キログラム)に含まれる米粒を数えると、およそ4万6000粒になります。江戸時代の人々は「一升」を人の命の長さにかけた「一生」と掛け合わせ、「米一升の粒数=一生涯にわたる無病息災と福徳」と見立てたのです。
もう一つの説として、かつて京都の仏教儀礼などで用いられた「四万六千箇所の霊場を一気に巡拝したのと同じ功徳が得られる」という考え方が下敷きになったとも伝わります。いずれにせよ、言葉遊びや洒落を愛した江戸庶民の柔軟な信仰心が、この途方もない功徳日を生み出しました。