京都・二年坂「かさぎ屋」が愛され続ける理由|大正3年創業の味と竹久夢二の記憶

京都・二年坂「かさぎ屋」が愛され続ける理由|大正3年創業の味と竹久夢二の記憶にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

かさぎ屋の暖簾をくぐる食通たちの目当ては、創業当時から変わらぬレシピで提供される伝統の甘味です。看板メニューである「三色萩乃餅(おはぎ)」は、粒あん、こしあん、きな粉の3つの異なる味わいを一皿で堪能できる名品。使用される小豆は、大粒で風味豊かな京都・丹波産の大納言小豆に限定され、小豆本来の芳醇な香りと上品な甘みが際立ちます。

特筆すべきは、注文を受けてから一つひとつ手作業で丸められる点です。作り置きを一切しないため、炊きたてのもち米の温もりと、しっとりとした餡のなめらかさが絶妙なバランスで口の中に広がります。甘さは控えめながら小豆のコクが深く、後味のキレが良いことも特徴です。

主要メニュー実勢価格(税込目安)特徴・素材のこだわり編集部の見解・評価三色萩乃餅(おはぎ)約850円つぶ餡・こし餡・きな粉(白餡入り)の3種盛り。丹波大納言小豆使用。注文後の都度仕上げによる極上の柔らかさ。必食の看板商品。亀山(ぜんざい)約850円汁気のない粒あんの上に香ばしく焼き上げた餅を載せた関西伝統仕立て。小豆の粒立ちが際立ち、濃厚な旨味をダイレクトに味わえる逸品。京都ぜんざい約850円丹波大納言をふんだんに煮出したさらりとした汁気のある汁粉仕立て。冬場の散策時に身体の芯から温まる、雑味のない洗練された甘さ。しるこ(御前汁粉)約850円極めて滑らかに裏ごしされた特製こし餡と焼き餅の組み合わせ。シルクのような喉越し。上品な口当たりを好む層に絶大な支持。

もう一つの白眉が、関西特有の濃厚な甘味「亀山」です。関東でいう「ぜんざい」とは異なり、汁気を極限まで抑えてふっくらと炊き上げた粒あんの上に、香ばしい焼き餅が鎮座します。箸休めとして添えられる塩昆布が絶妙なアクセントとなり、甘みと塩味の往復運動が最後の一口まで飽きさせません。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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