ペーターは原作で犯人?ハイジとの結婚の真相とアニメの衝撃格差

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アニメ版のイメージが強い読者にとって最大の衝撃となるのが、ヨハンナ・シュピリの原作小説『ハイジの修業時代と遍歴時代』における車椅子の転落事件です。アニメ第49話〜第51話周辺で描かれる山での奇跡的なクララの歩行訓練において、アニメ版では車椅子が風や不可抗力のアクシデントによって斜面を転がり落ちて大破します。ペーターは決して悪意を持って破壊したわけではありません。

ところが原作小説におけるペーターの行動は、明確な「嫉妬と悪意に満ちた器物損壊」でした。大好きなハイジがフランクフルトからやってきたお嬢様クララに付きっきりになり、自分との山歩きを蔑ろにされたペーターは、激しい疎外感と怒りを募らせます。ある朝、小屋の外に置かれていたクララの頑丈な車椅子を見つけたペーターは、「これさえ壊して無くしてしまえば、歩けないクララはフランクフルトへ帰らざるを得なくなり、ハイジを独占できる」と考え、車椅子を力任せに崖の上から突き落として粉砕してしまうのです。

この凶行の動機について、原作テキストではペーターの内面にある幼い独占欲と抑えきれない敵意が生々しく描写されています。車椅子が破壊された結果としてクララは自力で立ち上がる動機を得ることになりますが、ペーター自身は「警察に逮捕されるのではないか」「アルムおんじに犯行がバレて処罰されるのではないか」と恐怖に震え上がることになります。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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