爪の白い部分が増えるのは病気?危険なサインの見分け方と治し方

爪の白い部分が増えるのは病気?危険なサインの見分け方と治し方について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

爪の白い部分が増える現象を正しく理解するには、まず「どの部分がどのように白くなっているか」を冷静に観察する必要があります。爪が白く見える状態には、爪そのものが濁っている場合と、爪の下にある皮膚(爪床:そうしょう)から爪甲が剥がれて光が乱反射し白く見えている場合の2つのパターンが存在します。

臨床現場において最も頻繁に見られるのが、爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)です。本来は爪床と強固に密着している爪甲が、先端側から剥離することで隙間に空気が入り込み、白いフリーエッジ(爪の先端部分)が徐々に根元側へと侵食していきます。日常生活における指先の酷使、パソコンのタイピングによる衝撃、爪を道具代わりにしてシールを剥がすような機械的刺激が慢性化することで発生頻度が高まります。

一方で、爪の組織そのものが変性して白くなる代表格が爪白癬(つめはくせん)です。白癬菌というカビの一種が爪内部で増殖する感染症であり、日本皮膚科学会の疫学調査でも推計受診者数が約1,200万人にのぼると報告されています。爪白癬は痛みや痒みなどの自覚症状が初期にはほとんどないため、単なる爪の変色と見過ごされがちですが、放置すると爪が分厚く脆くなり、周囲の皮膚や同居する家族へ感染を広げる恐れがあります。

さらに、爪の白い部分が広がる病気として見逃せないのが、全身の代謝異常や内臓機能の低下です。爪は毛細血管の血流によって健常なピンク色を保っているため、貧血によるヘモグロビン濃度の低下や、血清アルブミン値の低下、さらには肝硬変や慢性腎不全といった重篤な内科疾患によって爪全体が白濁色へ変化することが臨床的にも知られています。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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