「飛翔いたら」に込めた覚悟|ブルーバード歌詞の真意と世界的熱狂

「飛翔いたら」に込めた覚悟|ブルーバード歌詞の真意と世界的熱狂に関する注目トピックを速報でお届けします。関心のある方は必見です。

いきものがかりといえば、『SAKURA』や『ありがとう』『YELL』に代表されるように、温かみのあるメジャーコードと美しいストリングスを基調とした王道J-POPの旗手というパブリックイメージが根強くあります。しかし、『ブルーバード』で水野良樹が選択したのは、BPM150超のハイテンポで駆け抜ける情熱的なマイナー調のロックチューンでした。

水野良樹は過去の楽曲解説や自著の言及において、歌謡曲の黄金期が持っていた「哀愁のメロディ(いわゆるヨナ抜き音階の変形や短調のキャッチーさ)」を現代のポップスに昇華させる手腕について触れています。『ブルーバード』のイントロで鳴り響く哀愁漂うハーモニカの旋律は、どこか郷愁を誘いながらも、これから始まる激しいドラマの幕開けを告げます。AメロからBメロにかけて抑制を効かせたビートを刻み、サビに向かって緊張感を高めた直後、開放部で一気に音圧と感情を爆発させる構成は、緻密に計算されたヒットの方程式そのものです。

そして、この高度なメロディラインを血肉化させたのが、ボーカル吉岡聖恵の圧倒的な歌唱力です。吉岡の歌唱の特徴は、喉を締め付けずに口腔と鼻腔の共鳴を最大限に活用した「圧倒的なストレートトーン」にあります。サビの高音域においてもピッチ(音程)が一切揺らぐことなく、言葉の子音を粒立てて発音するため、どれほどバックのディストーションギターが荒れ狂おうとも、言葉の輪郭が聴き手の耳にダイレクトに突き刺さります。

特に「突き抜けて」「振り切って」といった躍動的な動詞が配置された箇所では、母音の抜けの良さと直線的なブレスコントロールが遺憾なく発揮されています。技巧的なこぶしやフェイクに逃げず、真正面から旋律を歌い切る彼女のボーカリゼーションがあったからこそ、楽曲に込められた「嘘のない覚悟」が、言葉の意味を直接解さない海外のリスナーにまで純粋なエネルギーとして伝播したことは間違いありません。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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