人食い部族は現代も実在するのか?コロワイ族と食人儀式の深層
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食人文化が科学的・歴史的に証明された事例として、2つの逃れられない歴史的事実が存在します。1つは医学界を揺るがした風土病の解明、もう1つは世界トップクラスの大富豪一族を襲った失踪ミステリーです。
パプアニューギニア東部高地に暮らすフォレ族(Fore)の間では、1950年代から1960年代にかけて、手足が震え、運動失調に陥り、狂笑を発しながら死に至る謎の風土病「クールー病(Kuru)」が猛威を振るいました。女性や子供の罹患率が成人男性に比べて異常に高かったこの奇病の謎を突き止めたのが、アメリカの医学者ダニエル・カールトン・ガイジュセック博士(1976年ノーベル生理学・医学賞受賞)です。
フォレ族には、亡くなった近親者の魂を受け継ぐための内因性カニバリズムの風習がありました。遺体を解体する儀式において、成人男性は筋肉部を優先的に摂取し、女性や幼い子供たちは感染病原体である異常プリオンが極めて高濃度に集積する脳や中枢神経系を分配されて食していたのです。1950年代後半にオーストラリア当局の介入で食人風習が完全に禁止されると、クールー病の発症は劇的に減少へ転じ、現在では根絶に至っています。
もうひとつの歴史的事件が、米国の名門財閥の御曹司であるマイケル・ロックフェラー氏の失踪です。当時23歳だった彼は、世界最高峰の木彫芸術を誇るアスマット族(Asmat)の美術品を収集するため、舟で湿地帯を航行中に遭難しました。
長年「水難事故」とされてきたこの事件ですが、ジャーナリストのカール・ホフマン氏による機密解除文書の精査と現地取材(著書『サヴェージ・ハーベスト』)により、衝撃的な事実が明らかになりました。海岸に泳ぎ着いたマイケル氏は、かつてオランダ軍の軍隊によって部族の指導者階層を射殺されていたオツジャネフ村の戦士たちに急襲され、復讐の儀礼として首を狩られ、肉を食された裏付けが複数の長老の証言から浮き彫りとなったのです。これは快楽殺人や飢餓によるものではなく、近代国家の軍事暴力に対する土着社会の「部族間戦争の法理に則った仇討ち」でした。