お祝いのお札の向きはどっち?逆向きNgの理由と新紙幣の祝儀袋マナー

お祝いのお札の向きはどっち?逆向きNgの理由と新紙幣の祝儀袋マナーの基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。

結論から整理すると、祝儀袋にお金を納める際、「お札の肖像画が中袋の表面を向き、かつ封じ口(上部)に肖像画が位置する状態」が唯一の正解です。中袋を開けてお札を引き出したとき、最初にお札の肖像画(渋沢栄一や福澤諭吉など)と目が合う向きにセットします。

なぜこの配置が慶事における鉄則とされているのでしょうか。これには古くから受け継がれてきた儀礼の論理があります。お祝い事では「顔を上げて喜びを分かち合う」「輝かしい門出に顔を晴れやかに向ける」という意味を込め、肖像画を表側に向け、さらに封を開けた瞬間にパッと笑顔が見えるよう上方に配置します。

一方で、裏返しや逆向き(下向き)にお札を入れる行為がなぜタブーとされるのか。それは、この向きが「香典をはじめとする弔事(不祝儀)の正式な作法」そのものだからです。

弔事では、「悲しみのあまり顔を伏せる」「涙で顔を上げられない」という遺族への深い哀悼を表すため、意図的に肖像画を裏側、かつ底(下側)に向けて包みます。また、「突然の訃報で慌てて駆けつけたため、お札を用意する時間もなかった」という情懐を示すため、あらかじめ用意したピカピカの新札ではなく、使用感のある旧札を包むのがしきたりです。

もし晴れやかな結婚式や出産祝いで肖像画を裏面や下向きにして包んでしまうと、受け取った相手に「お悔やみの作法で包まれている」「不幸を連想させる」という致命的な違和感を与えてしまいます。相手を祝う純粋な気持ちを曇らせないためにも、「慶事は表・上向き」「弔事は裏・下向き」という表裏一体のルールを頭に叩き込んでおく必要があります。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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