美容院のピアス施術は違法?現場の証言と失敗しない安全な開け方
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非医療従事者による施術の最大の被害者は、安全性を信じ切って耳を差し出した顧客自身に他ならない。都内の皮膚科専門医は、サロンや自己処理による粗雑な穴あけが招く深刻な健康被害について強い懸念を示している。
最大の問題は、器具およびファーストピアス・滅菌処理の不備だ。医療機関では高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)された使い捨ての医療用器具が用いられるが、一般サロンのバックヤードで同レベルの無菌状態を作り出すことは不可能に近い。結果として、黄色ブドウ球菌や緑膿菌による急性細菌感染を引き起こし、耳介軟骨膜炎へと進行して耳の形が変形してしまう症例が後を絶たない。
さらに見過ごされがちなのが、金属アレルギー・ケロイド予防の観点だ。体質を無視して安価な合金製ピアスを装着した結果、耳たぶにピンポン玉のような硬い肉芽(ケロイド)が形成され、外科的切除を余儀なくされる若年層が急増している。体質の見極め、抗生剤の処方、アレルギーの既往歴確認――これらはすべて、臨床経験を持つ医師でなければ判断できない専門領域なのだ。