マスク不足はいつ解消されるのか?店頭在庫の真相と供給再開見通し
マスク不足はいつ解消されるのか?店頭在庫の真相と供給再開見通しについて専門的な視点から解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。
日本国内における衛生用マスクの年間消費量は平時で約50億枚規模でしたが、危機発生と同時にその需要は一気に3倍以上の月間10億枚規模へと膨れ上がりました。店頭から一瞬にして商品が蒸発した最大のマスク不足理由は、極端な輸入依存体質にあります。
一般社団法人日本衛生材料工業連合会の公表データによれば、危機直前の日本市場に流通していた不織布マスクの約80%は海外からの輸入に頼っており、その大半が中国の製造拠点に集中していました。現地での都市封鎖や輸出規制が発動されたことで、日本への不織布マスク輸入動向は一夜にして寸断。国内に残されたわずか2割の生産能力に対し、国民全員が毎日のように買い求めるという前代未聞の供給ギャップが発生したのです。
さらに流通現場を麻痺させたのが、物流のボトルネックと中間流通のキャパシティオーバーでした。トラック輸送や倉庫の仕分け能力を遥かに超える発注が殺到した結果、卸売業者から店舗への配送ダイヤルが乱れ、需要がある場所にタイムリーに届かないという二次的欠品が連鎖しました。