【疏水とは】用水路との決定的な違いは?京都を救った驚きの真相を徹底解説
【疏水とは】用水路との決定的な違いは?京都を救った驚きの真相を徹底解説について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をご覧ください。
日本で最も有名な疏水といえば、滋賀県の琵琶湖から京都へと水を引いた琵琶湖疏水です。この大工事が計画された背景には、京都という都市の存亡をかけた切迫したドラマがありました。
明治維新に伴い、明治天皇と首都機能が東京へ移転(東京遷都)。千年以上におよぶ帝都としての地位を失った京都は、人口が急減し、産業が停滞して急速に衰退の一途をたどっていました。当時の京都府知事・北垣国道(きたがき くにみち)は、この壊滅的な危機を打開すべく、琵琶湖から京都へ水路を拓く前代未聞の都市再生構想を打ち立てます。
その目的は、物資輸送ルートの確保(鴨川運河などを通じた大阪方面への直結)、新しい産業を動かす水車の動力確保、そして飲料水や防火用水の安定供給でした。外国人技師に頼らず、日本人技術者のみの手で成し遂げた日本初の近代土木事業として、1885(明治18)年に着工され、1890年に第1期工事が完成しました。