住職の年収1000万は本当か?寺院経営の裏側と収入構造を追う
住職の年収1000万は本当か?寺院経営の裏側と収入構造を追うとは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。
「お坊さん=金持ち」という偏見が広まった背景には、過去の流行メディアの影響が無視できない。月9ドラマとして話題を集めた『5時から9時まで〜私に恋したお坊さん〜』では、外車を乗り回しスタイリッシュに暮らすイケメン僧侶が描かれ、視聴者に強いインパクトを残した。また、お笑い芸人と僧侶がトークを繰り広げる『ぶっちゃけ寺』のようなバラエティ番組でも、一部の裕福な住職のエピソードが面白おかしく取り上げられる傾向があった。
まるで経済ドキュメンタリーに出てくるような華やかな生活を送る僧侶は、観光地や都心の一等地に本堂を構えるごく一部の特権層だ。ある中堅宗派の僧侶は苦笑交じりに語る。「テレビを見るたび、檀家さんから『いい車に乗ってるんでしょ』と冗談めかして言われますが、現実は軽自動車の車検代すら計算しながら生活していますよ」。演出されたメディア像と、過疎化に悩む地方寺院の貧困の間には、底知れぬ深淵が広がっている。