なぜ世界が高知城に熱狂?天守と本丸御殿が揃う「奇跡の城」の秘密を徹底解明
なぜ世界が高知城に熱狂?天守と本丸御殿が揃う「奇跡の城」の秘密を徹底解明について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
高知城の建築美を語るうえで絶対に外せないのが、追手門(大手門)と天守が同一の写真構図に収まる珍しいロケーションだ。追手門から天守を見上げるこのアングルは、写真家やSNSクリエイターにとっても聖地のような存在となっている。だが、この美しい景観の裏には、敵を翻弄するための綿密で残忍なまでの防衛トリックが隠されている。
門を突破しようとする敵軍は、複雑に折れ曲がった桝形(ますがた)郭と、高い石垣の上から降り注ぐ矢や鉄砲の雨に晒される。さらに天守と本丸を結ぶ「詰門(つめもん)」は、一見するとただの渡り廊下だが、敵が侵入した際には二階の床板を外して階下へ落下させる「忍び返し」の構造を持っていた。美しさと実戦的機能が極限まで融合したデザインこそ、山内一豊と名工・百々綱家が創り上げた鉄壁の陣形なのだ。