犬のおしっこ回数は何回が正常?増えた・出ない病気のサインと受診目安

犬のおしっこ回数は何回が正常?増えた・出ない病気のサインと受診目安についての真相をお届けします。

排尿トラブルに直面した飼い主が陥りがちな最大の誤解が、「おしっこの回数を減らしたいから、飲ませる水の量を制限する」という行為です。これは極めて危険な誤った対処法です。

膀胱炎や結石を患っている場合、水分を十分に摂取して尿をしっかり排出し、膀胱内の細菌や結晶を洗い流す(フラッシュする)ことが治療の基本となります。水分を制限すると尿が濃縮され、結石の形成を促進したり細菌の増殖を招いて症状が一段と悪化します。

また、慢性腎臓病や糖尿病による多尿に対して水分を制限した場合、急激な脱水状態に陥り、急性腎障害や意識障害を引き起こして生命の危機に直結します。排尿回数が増えた際に行うべきは「給水の制限」ではなく、「飲水量の測定と動物病院での原因究明」です。

【プロの結論】動物病院へ行くべき緊急度別の受診判断基準

愛犬の排尿トラブルにおいて、自宅での様子見が許されるケースと、即座に獣医師の診察を受けるべきケースの境界線は明確に分かれます。

【今すぐ夜間救急へ行くべき超緊急レベル】
・何度も排尿姿勢をとるのに丸1日(24時間)まったくおしっこが出ていない
・お腹がパンパンに張って触ると激しく嫌がる、痛がる
・排尿困難に加え、嘔吐、ぐったりして立てない、震えがある

【翌日の午前中に必ず受診すべき警戒レベル】
・尿に血が混じっている(血尿)
・1日中頻繁にトイレに行き、少量の尿しか出ない
・急激に飲む水の量が増え、尿の色が極端に薄い日が2〜3日続いている
・排尿時に鳴く、陰部を執拗に舐めている

受診時には、スマートフォンで「排尿ポーズをしている様子」を動画撮影しておき、可能であれば直前に排泄した尿を清潔な容器やシリンジで採取して持参すると、尿検査と臨床診断が極めてスムーズに進みます。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest