日本人の8割が知らない乳糖不耐症の真相と改善策を徹底解説
日本人の8割が知らない乳糖不耐症の真相と改善策を徹底解説の要点を詳しく解説してご紹介します。
世界的規模の疫学調査や各種医学データが示す通り、乳糖不耐症の日本人における割合は成人の約70%〜80%に達すると報告されています。欧米白人層では成人の乳糖不耐症が10%〜15%程度にとどまる地域が多いことと比較すると、アジア圏における保有率は際立って高い数値です。
この偏りを生み出した最大の理由は、人類の食文化と遺伝子進化の歴史にあります。哺乳類の幼獣は母乳を栄養源とするため、乳児期には例外なく小腸内でラクターゼが活発に分泌されます。しかし、離乳期を過ぎると乳汁を摂取する必要がなくなるため、遺伝子プログラムによってラクターゼの産生は自然と低下していくのが哺乳類本来の基本設計です。
数千年にわたり酪農を営み、成人も家畜の乳を日常的に飲用してきた北欧・欧米地域の集団では、成人後もラクターゼを分泌し続ける「ラクターゼ活性持続症」の遺伝子変異が生存に有利となり定着しました。一方、稲作や魚介類中心の食生活を営んできた日本やアジア諸国では、成人後に乳糖を分解し続ける淘汰圧が働かなかったため、本来の遺伝的形質がそのまま保たれています。つまり、日本人が牛乳でお腹を下す現象は、決して身体の異常や欠陥ではなく、遺伝的に極めて正常な進化の結果です。