南南東は何度?157.5度と恵方165度の違いとスマホ計測法を徹底解説
南南東は何度?157.5度と恵方165度の違いとスマホ計測法を徹底解説について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
「家族全員でスマホを構えたら、全員が違う方角を指していた」「アプリが指す南南東を信じて食べたら、後で調べたら30度もズレていた」。SNSや質問投稿サイトでは、毎年2月の節分シーズンになるとスマートフォンのコンパスに対する戸惑いの声が溢れかえります。なぜ手元のハイテクスキャナーであるはずのスマートフォンで、このような方位の狂いが生じるのでしょうか。
編集部が電子工学および測量データの観点から実態を検証した結果、スマートフォンに内蔵されている「電子コンパス(地磁気センサー)」特有の2大弱点が浮き彫りになりました。
第1の要因は、現代の住宅環境における「局所的な磁気干渉」です。電子コンパスは地球が発する微弱な地磁気を感知して方位を特定しています。しかし、一般的な鉄筋コンクリート造のマンション内部には無数の鉄骨や鉄筋が走っており、これらが磁気を帯びることで室内の磁場を激しく歪ませています。さらに、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、スマートフォンのカバーに内蔵されたマグネット留め具、テーブルの金属製脚部などが発する磁界が加わることで、センサーは容易に10度〜45度以上も狂った数値を弾き出してしまいます。
第2の要因は、測量学上の根本問題である「真北(しんぽく)」と「磁北(じほく)」のズレ(偏角)です。方位磁針が指す北(磁北)は、地球の自転軸に基づいた地図上の北(真北=北極点)とは物理的に一致していません。日本国内におけるこの偏角は、国土地理院の公表データによると、沖縄付近で約5度、東京付近で約7.5度、北海道では約10度近くも西側に傾いています(西偏)。初期設定のままでスマホアプリを使用すると、この偏角差によって南南東のターゲット角度が大きくズレてしまうのです。