エンペラーとは?キングとの違いや語源、天皇が皇帝と呼ばれる理由を解説
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エンペラーという言葉のルーツは、古代ローマ時代のラテン語「インペラトル(imperator)」にさかのぼります。英語表記は「Emperor」であり、元々は君主の座を表す言葉ではありませんでした。
インペラトルは本来、ローマ共和政期において輝かしい軍事的勝利を収めた将軍に対し、兵士たちが歓呼して贈った「最高軍司令官への尊称」でした。命令権(インペリウム=軍事指揮権および統治権)を行使する者という意味を持ち、実質的な初代ローマ皇帝となったガイウス・ユリウス・カエサル(シーザー)や、その養子であるアウグストゥスがこの称号を名乗ったことから、次第に国家の最高権力者を指す言葉へと定着していきました。
一方、東洋における「皇帝」という漢字の組み合わせは、紀元前221年に中国全土を統一した秦の始皇帝が創出した造語です。神話上の聖王である「三皇」と「五帝」から文字を取り、従来の「王」を超える至高の存在として自らを位置づけました。洋の東西を問わず、エンペラーという称号は既存の王権を超越した絶対的覇者のために生み出された歴史を持っています。