メンデルスゾーン春の歌の弾き方完全解説|アルペジオが濁る原因と指使い
メンデルスゾーン春の歌の弾き方完全解説|アルペジオが濁る原因と指使いの基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。
主旋律を美しく浮き立たせるためには、春の歌指使いのコツを身体レベルで定着させる必要があります。右手は旋律を小指(5番)や薬指(4番)で支えながら、親指(1番)や人差し指(2番)で下方のアルペジオを拾わなければなりません。
ここで多くの奏者が陥る罠が、指先だけで旋律を支えようとして前腕に強い力みが生じるパターンです。人間の手の構造上、4番や5番の指は屈筋が弱く、独立して強い音を鳴らすのが困難です。無理に指の力だけで大きな音を出そうとすると、関節が潰れ、硬く鋭い音になってしまいます。
春の歌メロディの浮き立たせ方で鍵となるのは、「腕の重量の傾斜」です。手の甲を鍵盤に対して完全に水平に保つのではなく、わずかに小指側へと傾け、腕全体の重みを5番の指先一点に自然に流し込むフォームを意識してください。これにより、力むことなく深く艶やかなカンタービレ(歌うような響き)が生まれます。
対照的に、親指で弾く内声の装飾音は、腕の重さを完全に逃がした状態で打鍵します。親指は構造的に重く、無意識に弾くと最も大きな音が出てしまいがちです。親指の第一関節を脱力させ、鍵盤を上から叩くのではなく、手首のしなやかな円運動を利用して「鍵盤から指を滑り落ちさせる」ように処理するのが、洗練された音色を生む秘訣です。