神社と大社の違いとは?社号の格式や基準と神宮との差を徹底解説
神社と大社の違いとは?社号の格式や基準と神宮との差を徹底解説とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
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全国に現在24社ほど存在する「大社」を名乗る神社には、それぞれ固有の改称のドラマがあります。その代表例が出雲大社と伏見稲荷大社です。
出雲大社の由緒|唯一無二の「大社」から近代の名称復活へ
島根県出雲市に鎮座する出雲大社は、古代より巨大な神殿が聳え立つ聖地として崇敬を集めてきました。古代出雲大社の本殿は高さ約48メートル(16丈)にも達したと伝えられ、古代の口承記録『口遊』では「雲太、和二、京三(出雲大社が一番、東大寺大仏殿が二番、平安京の大極殿が三番)」と謳われたほどです。
江戸時代までは「杵築大社」と呼ばれていましたが、1871年(明治4年)に明治政府の命により正式に「出雲大社(いづもおおやしろ)」と改称されました。古来の神話と国津神の最高神を祀る由緒から、近代社格制度においても別格の官幣大社として位置づけられました。
伏見稲荷大社の由来|戦後に誕生した「お稲荷さんの総本宮」
一方、京都の伏見稲荷大社は、戦前までは「伏見稲荷神社(旧官幣大社)」が正式名称でした。全国に約3万社あるとされる稲荷神社の総本宮であり、千本鳥居で世界的な知名度を誇りますが、「大社」を名乗るようになったのは終戦直後の1946年(昭和21年)のことです。
宗教法人令の施行に伴い神社本庁に属さない単立宗教法人として再出発した同社は、全国の稲荷信仰の中心地としての歴史と権威を明確に示すため、社号を「伏見稲荷大社」へと改称しました。同様に、奈良の春日大社(旧称:春日神社)、長野の諏訪大社(旧称:諏訪神社)、大阪の住吉大社(旧称:住吉神社)なども、すべて戦後の1946〜1950年代にかけて「大社」へと社号を昇格・改称しています。