歯のない人の食事はどう作る?栄養不足を防ぐ調理と市販介護食の選び方
歯のない人の食事はどう作る?栄養不足を防ぐ調理と市販介護食の選び方の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
Q1:入れ歯が痛いと嫌がり外してしまうのですが、無理に装着させたほうが良いでしょうか?
A1:合わない入れ歯を無理に装着させるのは禁物です。歯茎に潰瘍や炎症(義歯性口内炎)が生じ、食事そのものを苦痛に感じて拒食の原因になります。まずは歯科医院を受診して噛み合わせや床の調整を行うことが先決です。調整が完了するまでの期間は、入れ歯なしでも歯茎や舌で安全に押しつぶせる「UDF区分3(舌でつぶせる)」の柔らかい食事に切り替えて対応してください。
Q2:市販のレトルト介護食やムース食を毎食使い続けても、栄養バランスに問題はありませんか?
A2:近年の大手介護食品メーカー(キユーピー、アサヒグループ食品、マルハニチロなど)が展開する製品は、管理栄養士の監修のもとでカロリー、たんぱく質、微量栄養素が緻密に計算されています。不完全な知識による家庭での水増し調理よりも、栄養学的にはるかに安定しています。塩分量も控えめに調整されているため、安心して主菜や副菜に日常導入できます。
Q3:水分にとろみをつけると本人が嫌がって飲みません。何か良い工夫はありますか?
A3:とろみが強すぎて「糊(のり)」のようになっているか、飲み物の温度と合っていない可能性があります。まずは「薄いとろみ(フレンチドレッシング状)」から試し、喉越しの違和感を減らします。また、お茶だけでなく、本人が好むポタージュ、果汁100%ジュース、少し甘みを加えた葛湯などを選ぶと受け入れやすくなります。とろみ剤特有の風味が気になる場合は、クリアタイプの無味無臭を謳う最新製品への変更を試みてください。