ミスチル「Alive」歌詞の真意と苦悩|活動休止前夜の真相解明
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「ALIVE」を真に理解するためには、前作である5thアルバム『深海』(1996年6月発売)から『BOLERO』(1997年3月発売)へと至る過酷な制作ドキュメントを辿る必要があります。
1996年当時、プライベートの混乱や過密スケジュールにより精神的に限界を迎えていた桜井は、バンドメンバーとともに逃げるようにロサンゼルスのスタジオへ籠もり、コンセプトアルバム『深海』をレコーディングしました。人間のエゴ、社会風刺、自己否定が渦巻く同作は、オリコン初登場1位を記録しダブルミリオンを達成したものの、制作陣の心身を限界まで削り取りました。
続く『BOLERO』は、ミリオンヒットシングルを多数収録した豪華なアルバムでありながら、その実態は『深海』のセッション時に録音された重厚なストック曲と、活動休止前夜の混沌が同居した極めて特異な作品です。事実、アルバム1曲目の「prologue」から間髪入れずに雪崩れ込む「ALIVE」は、『深海』の暗黒の底から這い上がろうとするバンドの生々しいドキュメンタリーでした。
1997年3月、Mr.Childrenは全国ツアー「regress or progress '96〜'97」のファイナルとなる東京ドーム公演をもって、無期限の活動休止へ突入します。当時の音楽メディア各社の報道や関係者への取材によると、休止の理由は「クリエイティビティの枯渇」と「人間としての生活の奪還」でした。商業音楽の巨大な歯車から自ら降りる直前、最後に振り絞るように提示された意思表示が、アルバムのリードトラックとしての「ALIVE」だったのです。