「あれ」連発は危険?認知症になりやすい人の口癖と脳の衰えの真相

「あれ」連発は危険?認知症になりやすい人の口癖と脳の衰えの真相について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。

日常会話で頻出する「あれ」「それ」といった指示代名詞の増加は、専門的にはあれそれ口頭癖と脳の衰えの連動を示す典型例とされています。脳の側頭葉に位置する言語野では、蓄積された膨大な記憶のデータベースから瞬時に適切な名詞を取り出す作業が行われています。しかし、脳の血流低下や神経細胞の変性が始まると、適切な語彙を引っ張り出す検索スピードが著しく鈍化します。

この単語が出てこない理由について、神経心理学の臨床データでは、意味記憶(概念や言葉の意味)の引き出しに障害が起きていることが確認されています。健常な加齢であれば「喉まで出かかっているけれど思い出せない」状態にとどまり、頭文字などのヒントがあれば即座に正解へ辿り着けます。一方で、脳機能の退行が始まっているケースでは、言葉の概念自体が曖昧化し、無意識に脳がエネルギー消費を避ける防衛反応として「あれ」「ほら、例のやつ」という曖昧な表現で会話を取り繕おうとする傾向が顕著になります。

もう一つの危険信号が「めんどくさい」「もういい」という投げやりな発言の増加です。これは単なる怠慢や性格の老化ではなく、前頭葉機能低下と発言の変化に直結しています。大脳の前頭前野は、物事に対する意欲、実行機能、感情のコントロールを司る司令塔です。この部位の機能が鈍ると、アパシー(意欲低下・無気力)が引き起こされ、これまで熱中していた趣味や身の回りの手入れ、外出に対して極端に億劫がるようになります。「どうせ自分なんて」「何をやっても同じ」といった自己否定的な言葉が増えるのも、前頭葉の萎縮によって感情のポジティブな調整弁が効かなくなっている証左です。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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