加熱用牡蠣でなぜあたる?火を通しても発症する真相と最新予防策
加熱用牡蠣でなぜあたる?火を通しても発症する真相と最新予防策について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
スーパーの鮮魚コーナーで並ぶ「生食用」と「加熱用」。消費者の間では「生食用が新鮮で、鮮度が落ちたものが加熱用に回される」という誤解が根強く残っていますが、これは事実ではありません。両者の違いは鮮度ではなく、育った「採取海域」と「浄化処理の有無」にあります。
生食用として出荷される牡蠣は、保健所が指定したノロウイルスや大腸菌のリスクが極めて低い清浄海域で採取されたものです。さらに出荷前には紫外線殺菌された海水プールなどで2〜3日絶食させ、体内の菌やウイルスを徹底的に吐き出させる浄化工程を経ています。
対して加熱用牡蠣は、プランクトンが豊富で栄養価の高い沿岸・内湾海域で育てられます。身が大きく濃厚な旨味を持つ反面、海域の特性上ノロウイルスや雑菌を取り込んでいる可能性が高くなります。つまり、加熱用牡蠣は「ウイルスが存在することを前提として、加熱殺菌して食べるためのもの」として販売されているのです。この前提を正しく認識することが、食中毒を防ぐ第一歩となります。