なぜ高級食パン店の破産が急増するのか?過熱ブーム終焉の真相
なぜ高級食パン店の破産が急増するのか?過熱ブーム終焉の真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
高級食パンブームの原点を振り返ると、元祖とされる「乃が美」の出現が市場の可能性を切り拓いたことは間違いない。「生食パン」という新しい概念を提示し、そのまま食べても美味しい食パンというジャンルを確立した功績は大きい。そこに輪をかけてブームを爆発させたのが、ベーカリープロデューサーとして一世を風靡した岸本拓也氏の手掛けた店舗群である。
個性的で一度聞いたら忘れない屋号を掲げた高級食パン専門店「考えた人すごいわ」をはじめ、派手な看板とキャッチーなコンセプトを武器にした店が全国各地に次々と誕生した。開店時にはメディアが挙って取り上げ、行列の様子がテレビのワイドショーを飾った。しかし、こうした話題性頼みのマーケティングは、ブームの熱量が冷めると同時に維持が難しくなる諸刃の剣でもあった。一度「過去のブーム」という烙印を押されると、客足を取り戻すことは極めて困難となったのだ。