古文の品詞分解はなぜ難しい?助動詞の識別と一瞬で読めるプロの裏ワザ
古文の品詞分解はなぜ難しい?助動詞の識別と一瞬で読めるプロの裏ワザについて徹底解説いたします。詳細な分析をご覧ください。
古典の基礎を固める上で最適なのが、教科書でおなじみの有名古典を用いた実践演習です。頻出の名文を実際に分解し、文脈と文法がどのように組み合わさっているかを確認してみましょう。
1. 竹取物語の品詞分解
【原文】 今は昔、竹取の翁といふものありけり。
【品詞分解】
今(名詞)/は(係助詞)/昔(名詞)/、/竹取(名詞)/の(格助詞)/翁(名詞)/と(格助詞)/いふ(ハ行四段動詞「言ふ」連体形)/もの(名詞)/あり(ラ行変格動詞「あり」連用形)/けり(過去の助動詞「けり」終止形)/。
【解説のポイント】
文末の「ありけり」は、ラ変動詞「あり」の連用形に過去の助動詞「けり」の終止形が接続した形です。「けり」は連用形接続であるため、直前の「あり」が連用形であることが確定します。
2. 徒然草の品詞分解と現代語訳
【原文】 つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて…
【品詞分解】
つれづれなる(形容動詞ナリ活用「つれづれなり」連体形)/ままに(接続助詞)/、/日暮らし(副詞またはサ変連用形)/、/硯(名詞)/に(格助詞)/むかひ(ハ行四段動詞「向かふ」連用形)/て(接続助詞)…
【現代語訳】
手持ち無沙汰で退屈な状態のまま、一日中、硯に向かい合って…
【解説のポイント】
「つれづれなる」は形容動詞の連体形であり、直後の形式名詞的用法を持つ助詞「ままに」を修飾しています。「むかひて」の「て」は連用形接続の接続助詞であるため、直前は四段動詞「向かふ」の連用形(イ音便)となります。
3. 平家物語の品詞分解
【原文】 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
【品詞分解】
祇園精舎(名詞)/の(格助詞)/鐘(名詞)/の(格助詞)/声(名詞)/、/諸行無常(名詞)/の(格助詞)/響き(名詞)/あり(ラ行変格動詞「あり」終止形)/。
【解説のポイント】
連続する「の」はいずれも名詞と名詞をつなぐ格助詞(連体修飾格)です。文末の「あり」は終止形であり、主語である「響き」に対する述語となっています。