台風の強さとヘクトパスカルの関係|何Hpaから命の危険?基準を解説
台風の強さとヘクトパスカルの関係|何Hpaから命の危険?基準を解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
台風は、海面水温がおおむね27度以上の温かい海から蒸発する水蒸気をエネルギー源として発達します。南の海上で900〜930hPaまで猛烈に発達した台風も、北上して海水温が低い海域に入り、さらに陸地に上陸すると水蒸気の供給が絶たれます。
さらに陸地の山や建物との摩擦によって風が弱まり、台風の中心へ空気が急速に流れ込むため、上陸後は中心気圧が上昇(気圧が高くなって勢力は衰退)していきます。
しかし、「気圧が970hPaまで上がったからもう安全」と油断するのは極めて危険です。勢力が衰退期に入った台風には、特有の災害リスクが存在します。
上陸後に中心気圧が上がっても、台風が運んできた膨大な湿った空気は消えません。前線と合体することで記録的な大雨を降らせたり、台風の構造が崩れて風の吹く範囲(強風域)が逆に広がったりすることがあります。「温帯低気圧に変わった」という発表も、単に熱帯の性質から温帯の前線構造に変化したことを意味するだけであり、決して「嵐が消え去った」わけではない点に留意してください。