あかさたなはまやらわの並び順の謎!五十音図の真実と発声の極意
あかさたなはまやらわの並び順の謎!五十音図の真実と発声の極意の特集記事をお届けします。役立つ情報が詰まっています。
子音の並びである「行」が調音位置の移動を示しているのに対し、縦軸の「段」である「あ・い・う・え・お」は、母音の口の開き具合(開口度)と舌の前後位置によって緻密に統制されています。日本語音韻論 歴史において、この直交する二次元マトリックスが平安期に考案されていた事実は、世界言語史的に見ても極めて卓越した成果です。
あいうえお段と行の仕組みを音声生理学的に整理すると、まず「ア」で口を最も大きく上下に開きます。続く「イ」で唇を左右に引き舌を前方上部に持ち上げ、「ウ」で唇をすぼめて舌を後ろに引きます。「エ」は「ア」と「イ」の中間的な開きとなり、「オ」は「ア」と「ウ」の中間の丸みを持たせます。
サンスクリット語の母音順序(a, ā, i, ī, u, ū, ṛ, ṝ, ḷ, ḹ, e, ai, o, au)から基本母音「a, i, u, e, o」を抽出して整理した結果、この5つの母音段が縦の支柱となりました。子音と母音を掛け合わせた縦横のクロス集計表にしたことで、日本語の音節構造である「1子音+1母音」が視覚的・空間的に完全に把握できるようになったのです。