鶏もも肉はフライパン放置で焼くだけ!皮パリ極上ジューシーの極意
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「焼くだけ」の工程を成功させるためには、パックから取り出してフライパンに入れる前に行う、わずか2分間の下処理が決定的な差を生みます。ここを怠ると、どれほど正確に火加減を管理しても、肉が弓なりに反り返って中心に火が入らなくなります。
最初に行うべきは、肉の表面に付着している余分な水分の徹底的な拭き取りです。パック内で肉から滲み出た水分(ドリップ)には独特の生臭み成分が含まれており、水分が残ったまま加熱すると油ハネの原因になるだけでなく、表面温度が100℃で頭打ちになり、香ばしい焼き色がつきません。キッチンペーパーで皮側・身側の両面をしっかりと押さえ、完全に乾いた状態を作ることが鶏肉の皮目をパリッと焼くコツの第一歩です。
続いて不可欠となるのが、焼き縮みを防ぐ筋切りの詳細な実践です。鶏もも肉をまな板に広げると、身の側に白くて硬い筋や太い腱が走っているのが確認できます。この筋は熱を加えると身の何倍もの力で収縮し、肉全体を丸まらせる主因となります。包丁の刃先を使い、繊維を断ち切るように2〜3cm間隔で浅く切り込みを入れていきます。また、厚みが極端に異なる部分は、厚い肉の山に包丁を入れて左右に開く「観音開き」を行い、全体の厚みを均一に揃えておきます。
さらに、皮の端からはみ出している黄色い脂肪の塊を包丁で削ぎ落とします。この脂は焼いた際に酸化した嫌な油臭さの元となります。仕上げに、フォークの先端を使って皮全体に十数箇所の小さな穴を開けておくことで、皮下の蒸気と脂の抜け道が確保され、皮が縮んで身から剥がれるのを防ぐことができます。