なぜ浄土真宗は廃仏毀釈を生き残れたのか?壊滅の危機を免れた衝撃の真相
なぜ浄土真宗は廃仏毀釈を生き残れたのか?壊滅の危機を免れた衝撃の真相の背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
政治の表舞台だけでなく、地域社会の足元に根ざした草の根の組織力も決定的な役割を果たした。開祖である親鸞が説いた専修念仏の教えは、一般民衆の生活と深く結びつき、「講」と呼ばれる強力な信者ネットワークを長年かけて全国に張り巡らせていた。寺が物理的に壊されようとも、人々の生活に溶け込んだ信仰心までを国家権力が剥ぎ取ることは不可能だった。
また、浄土真宗本願寺派と真宗大谷派という二大勢力(東西本願寺)は、旧来の権威主義的な寺院組織とは一線を画す高い組織管理能力を備えていた。広範な門徒から集まる莫大な進納金と動員力は、政府にとっても無視できない巨大な社会的インフラであった。弾圧が過度になれば大規模な農民一揆へ波及しかねないという潜在的恐怖が、政府の手を緩めさせる見えざるブレーキとなったのである。