氷をバリバリ食べるのは貧血の危険信号?氷食症の真実と完治への道
氷をバリバリ食べるのは貧血の危険信号?氷食症の真実と完治への道とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
Q1:鉄剤を飲み始めたら氷を食べたくなくなったのですが、もう薬をやめても大丈夫ですか?
A1:自己判断での中断は絶対に避けてください。鉄剤を飲み始めると、2週間〜1ヶ月ほどで血液中のヘモグロビンが回復し、氷への衝動や息切れがスッと消えます。しかし、この段階ではまだ「銀行の預金」にあたる貯蔵鉄(フェリチン)は空っぽのままです。ここで服用をやめると数ヶ月で確実に再発するため、医師の指示のもとでフェリチン値が十分に回復するまで(通常3〜6ヶ月間)治療を継続することが完治の鉄則です。
Q2:子ども(小学生・中学生)が冷凍庫の氷を毎日バリバリ食べています。これも貧血でしょうか?
A2:成長期の子どもや中高生の部活動生は、骨格や筋肉の急激な発達に伴って体内の鉄分需要が爆発的に増えるほか、激しい運動で足の裏に衝撃が加わることで赤血球が破壊される「スポーツ貧血」を起こしやすい状態にあります。また、女子の場合は初潮を迎えたことで急激に鉄不足へ陥ることが多いため、小児科または内科でフェリチンを含めた血液検査を受けることを強く推奨します。
Q3:妊娠中に無性に氷が食べたくなり、毎日食べています。赤ちゃんへの影響はありますか?
A3:妊娠中は胎児へ優先的に血液と鉄分が送られるため、母体が重度の鉄欠乏性貧血(および氷食症)に陥りやすくなります。母体の重度な貧血を放置すると、早産や低出生体重児のリスクが高まるほか、出産時の出血に対する母体の回復が遅れ、産後うつの引き金になることも報告されています。また、氷の食べすぎによる身体の冷えも妊婦には悪影響となるため、次の妊婦健診を待たずに産婦人科の主治医へ「氷食症の症状がある」と相談し、妊婦でも安全に服用できる鉄剤を処方してもらってください。