1368段の果てに待つ天空の聖地「こんぴらさん奥社」参拝記|2026年、静寂と天狗伝説を巡る旅

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多くの観光客は、785段目の本宮に参拝した時点で満足し、引き返していく。足の疲労もピークに達する場所だ。だが、金刀比羅宮の本質的な魅力は、その先に隠されている。本宮右奥の手水舎脇から伸びる奥社への道に足をふみ入れた瞬間、空気の密度が一変するのを感じるはずだ。

樹齢数百年を越える巨木が天を突き、木漏れ日が古びた石畳をまだらに照らす。勾配は一段ごとに増し、息が切れる。2026年の現在、過剰な情報に晒された日常から離れ、自らの足で歩き切る「アクティブ・マインドフルネス」の場として、この参道が若者や海外からの旅行者にも注目されているのは偶然ではない。一歩ずつ踏みしめる石段の振動だけが、自分の存在を教えてくれる。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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