なぜ地上波Ngに?放送禁止映画の封印理由と配信・プレミア化の真相

なぜ地上波Ngに?放送禁止映画の封印理由と配信・プレミア化の真相について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。

日本の映画史において、特筆すべき事情によって封印された代表的な問題作を紹介します。いずれも映画的価値や芸術性が極めて高いと評価されながらも、地上波で流れることはありません。

『獣人雪男』(1955年/本多猪四郎監督・円谷英二特技監督)
東宝特撮映画の黎明期を支えた傑作でありながら、劇中に登場する山奥の集落住民に対する描写が「部落差別や特定の風土病を想起させる差別表現である」との指摘を受け、東宝自らがビデオ化や地上波放送を取りやめた代表的な封印作品です。

『ノストラダムスの大予言』(1974年/舛田利雄監督)
興行収入約9億円の大ヒットを記録したパニック映画の金字塔。しかし、核戦争後の世界を描いたシーンにおいて、放射能による被爆奇形者の描写が「被爆者団体への差別につながる」として激しい抗議を受けました。その後、劇場上映・テレビ放送・公式ソフト化がすべて封印される事態となりました。

『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1969年/石井輝男監督)
カルト映画界の巨匠・石井輝男監督が放った異色作。タイトルそのものや劇中のフリークス描写が倫理規定に抵触し、長年にわたり国内での再上映やソフト化が禁じられていました。海外で高い芸術的評価を獲得したのち、2017年に国内向け初オフィシャルDVDが発売され話題を呼びました。

海外のカルト作:『食人族』『ソドムの市』など
モキュメンタリーの元祖とも呼ばれる『食人族』(1980年)や、パゾリーニ監督の遺作『ソドムの市』(1975年)などの過激な残酷映画は、世界各国で上映禁止騒動を巻き起こした歴史を持ちます。当然ながら日本の地上波テレビでノーカット放送されることはありません。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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