朝起きたら白目が真っ赤?目の血管が切れる原因と受診の目安
朝起きたら白目が真っ赤?目の血管が切れる原因と受診の目安とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
白目の表面は「眼球結膜」と呼ばれる非常に薄く透明な膜で覆われており、その直下には無数の微細な毛細血管が網の目のように張り巡らされています。この結膜下の微小血管が何らかの圧力や刺激に耐えきれずに破綻し、結膜と強膜(白目の本体をなす頑丈な膜)のわずかな隙間に血液が漏れ出して溜まった状態が結膜下出血です。
「なぜ、これほど真っ赤なのに痛みを感じないのか」と疑問を抱く方が大半です。皮膚を切ると痛覚神経が刺激されて強い痛みが走りますが、球結膜の深層にある毛細血管周囲には鋭敏な痛覚受容器が乏しく、出血自体が組織を激しく破壊しないため、「白目が赤いのに痛みなし」という特有の臨床像が生じます。わずかに「ゴロゴロするような異物感」を覚えることはあっても、自覚症状がほぼゼロのまま鏡を見て初めて気付くパターンが圧倒的です。
目の毛細血管が破れる直接の引き金は多岐にわたります。最も典型的なのは、咳やくしゃみ、嘔吐、重い荷物を持ち上げた瞬間、あるいはトイレで強くいきんだ際に生じる瞬間的な静脈圧・血圧の急上昇です。さらに、睡眠中に無意識に目を強くこすってしまった物理的摩擦や、コンタクトレンズの着脱時の微細な外傷も代表的な発症要因に挙げられます。