未硬化ジェルの拭き取りで曇る決定打!プロが暴くエタノール代用の罠
未硬化ジェルの拭き取りで曇る決定打!プロが暴くエタノール代用の罠にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
ネット上のQ&Aを調査すると、「ベースジェルを塗って硬化した後、触ったらベタベタしていたのでエタノールで綺麗に拭き取ってからカラーを塗った」という初心者の告白が頻繁に見受けられる。結論から言えば、これはネイルの持ちを自ら破壊する最悪の行為である。
なぜベースジェルの未硬化を拭き取ってはいけないのか。その理由は、ジェルネイルが「分子同士の架橋構造」によって密着しているからだ。ベースジェルの表面に残る未硬化層は、次に塗るカラージェルと混ざり合って強固に結びつく「ケミカルアンカー(分子的な接着剤)」の役割を果たしている。
ここを拭き取って平滑化してしまうと、カラージェルが爪に食いつく足場を失い、数日から1週間程度でペロリと剥がれる「リフト現象」を招く。カラージェル未硬化の拭き取りに関しても同様で、トップジェルを重ねる前に拭き取る必要は原則として一切ない。
ただし、唯一の例外がある。繊細な極細ラインを描く痛ネイルやフラワーアート、水彩インクを使用する場面だ。未硬化ジェルが過剰に残っていると細い線が滲んでしまうため、その場合のみ「スポンジバフを軽く当てる」か「アートを施す部分だけ専用溶剤で最小限に拭き取る」という特殊な工程が採用される。
また、昨今のトレンドであるノンワイプトップジェル拭き取り不要タイプの普及も見逃せない。拭き取り工程そのものを不要にする画期的な製品だが、ここにも盲点がある。空気接触面を遮断するために硬化反応を急激に進める処方となっており、「硬化熱が非常に強く出やすい」点と「被膜が硬く柔軟性に欠けるため、薄爪の人はヒビが入りやすい」というデメリットがある。爪の状態に応じた使い分けが不可欠だ。