箱根一の湯はなぜ選ばれ続けるのか?老舗の真価とコスパの真相

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グループの原点である塔ノ沢 一の湯本館は、早川の清流に面して建つ木造4階建ての壮麗な建築です。大正6年(1917年)に建て替えられた数寄屋風の木造建築は、2009年に国登録有形文化財に登録されました。館内に足を踏み入れると、長い歴史磨かれた階段や手すり、大正ロマンを感じさせる木製サッシが往時の風情を色濃く残しています。

本館の大きな魅力は、早川の渓流を望む露天風呂付き客室です。川のせせらぎを聞きながら、アルカリ性単純温泉の柔らかな湯に24時間いつでも浸かる贅沢は格別です。また、浴室タイルに貴重な大正時代のイタリア製マジョリカタイルを配した貸切風呂「金時風呂」や「恵比寿風呂」など、建築愛好家にもたまらない意匠が随所に散りばめられています。

一方で、歴史的建造物ゆえにエレベーター設備がなく、階段移動が必須となる構造です。防音性も現代のRC構造ホテルとは異なるため、木造特有のきしみや川の音を「風情」として楽しめる旅慣れた層に向いています。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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