心理学を学べる大学選びで失敗する理由とは?偏差値と就職の実態比較

心理学を学べる大学選びで失敗する理由とは?偏差値と就職の実態比較に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

心理学を志す上で、避けて通れないのが6年間の学費総額と投資対効果(ROI)のシミュレーションです。大学4年間に加えて大学院修士課程2年間を修了するとなると、私立大学の場合は家計への負担が極めて重くなります。

文部科学省の標準額データ及び大手私立大学の募集要項から算出した概算費用を比較すると、その差は歴然です。

  • 国公立大学(学部4年+大学院2年):約375万円(学部入学金・授業料約242万円+大学院約133万円)
  • 私立文系心理系大学(学部4年+大学院2年):約650万〜750万円(学部約450万〜520万円+大学院約200万〜230万円)
  • 通信制大学(学部4年で正科生卒業):約70万〜120万円(放送大学や東京未来大学など。大学院進学時は別途費用)

大学院を修了して公認心理師資格を取得しても、常勤カウンセラーや医療機関の心理士の初任給は月額22万〜26万円程度、年収にして350万〜450万円前後が相場です。多額の奨学金を借り入れて進学した場合、返済負担が生活を圧迫するリスクは無視できません。

また、学生の間で密かに熱い視線を集める犯罪心理学が学べる大学(東洋大学、立正大学、駿河台大学など)を志望する受験生からは、次のような実情も漏れ聞こえます。

「海外ドラマのようなプロファイラーに憧れて入学しましたが、日本の警察組織において犯罪心理学の専門家として事件捜査に直接関わるのは、警察庁の科学警察研究所(科警研)や都道府県警の科学捜査研究所(科捜研)の極少数の研究員だけです。科捜研の心理職枠は毎年数名しか募集がなく、倍率数十倍の超難関。安易な憧れだけで入るとギャップに苦しみます」(私立大学心理学科4年生の談)

一方、社会人や他学部出身者が心理学を体系的に学び直し、認定心理士や公認心理師を目指すルートとして通信制大学の存在感が増しています。通信制大学では自宅学習とオンラインスクーリングで学位(学士)の取得が可能ですが、公認心理師の実習枠はごくわずかであり、学部入試以上に厳格な書類・面接選考が行われる点には細心の注意が必要です。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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