魚の目の芯を引っこ抜く危険性とは?皮膚科医が語る激痛と感染の真相
魚の目の芯を引っこ抜く危険性とは?皮膚科医が語る激痛と感染の真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
Q1:魚の目の芯をピンセットで無理やり引っこ抜いたら血が止まりません。どうすればいいですか?
A1:直ちに引っこ抜く作業を中止し、流水で患部を数分間洗い流して清潔にしてください。その後、清潔なガーゼやティッシュを患部に強く当て、体重をかけながら5分以上圧迫止血を行います。止血が確認できたら市販の化膿止め軟膏を塗り、滅菌パッドで保護してください。器具を介して雑菌が真皮深部に入り込んでいる可能性が高いため、翌日になってもズキズキ痛む場合や赤く腫れてきた場合は、速やかに皮膚科を受診して抗生剤の処方を受けてください。
Q2:芯を引っこ抜かないと、魚の目が自然治癒することは絶対にありませんか?
A2:慢性的な圧力や摩擦がかかり続けている限り、魚の目が自然に治癒することはありません。ただし、「引っこ抜く」必要はなく、皮膚科で角質柱を安全に削り取ってもらうか、スピール膏で白くふやかして自然に剥がれ落ちるのを待つのが正しい除去法です。さらに、靴の変更やインソールによる免荷を行えば、皮膚の過剰な防御反応が収まり、芯の再形成を根本から止めることができます。
Q3:芯がぽっかり取れた後の穴には何を塗ればいいですか?放置しても大丈夫ですか?
A3:芯が取れた直後の穴は、薄くデリケートな皮膚が剥き出しになっており感染リスクがあります。放置せず、患部を清潔に洗った上で白色ワセリンなどの保湿剤を塗り、キズパワーパッド等の湿潤療法用絆創膏や滅菌ガーゼで覆って数日間保護してください。通常は1〜2週間程度で周囲の皮膚がターンオーバーによって平らに再生していきます。
Q4:魚の目の芯だと思って爪切りで切っていたら、周りに小さなしこりが増えてきました。なぜですか?
A4:それは魚の目ではなく、ヒトパピローマウイルス(HPV)による「ウイルス性イボ(尋常性疣贅)」であった可能性が極めて濃厚です。爪切りで病変部を傷つけたことで、血液や浸出液とともにウイルスが周囲の微小な傷口に播種(ばしゅ)され、感染が広がってしまった状態と考えられます。これ以上触ったり削ったりすることは直ちにやめ、できるだけ早く皮膚科で液体窒素等の抗ウイルス治療を開始してください。