サーマルリレーとは?仕組みや役割・トリップ原因とブレーカーとの違いを徹底解説
サーマルリレーとは?仕組みや役割・トリップ原因とブレーカーとの違いを徹底解説とは一体何なのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
現場で初心者が最も混同しやすいのが「配線用遮断器(MCCB / ブレーカー)があるのに、なぜサーマルリレーが必要なのか」という点です。両者は保護する対象と動作領域が明確に異なります。
配線用遮断器(ブレーカー)は、電線自体の保護と短絡(ショート)による大事故防止が主目的です。定格の数百%〜数千%という瞬時の巨大電流を高速で物理的に切り離します。一方で、モーター定格電流の1.2倍〜1.5倍といった「電線には耐えられるが、モーターにとっては致命的な過負荷」を検知して遮断することは構造上苦手です。
対してサーマルリレーは、モーターの熱耐性曲線に合わせて繊細に作動します。ただし自身で主回路を直接切り離す消弧能力(遮断容量)は持たないため、制御回路のb接点を介してマグネットコンタクタを開放させます。つまり、短絡保護はブレーカー、過負荷保護はサーマルリレーという役割分担によって設備が守られています。