嫌儲思想とは?他人の収益化を嫌う心理と発祥の歴史を徹底解明
嫌儲思想とは?他人の収益化を嫌う心理と発祥の歴史を徹底解明の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。
嫌儲思想が決定的な対立軸として固定化した最大の契機は、2010年代初頭に起きた「まとめサイト転載騒動」と「ステルスマーケティング(ステマ)の蔓延」でした。なぜ嫌儲に傾倒する人々はアフィリエイトや収益化をこれほどまでに憎むのか、その理由は単に「金が手に入るのが羨ましいから」ではありません。そこには明確な実害と欺瞞が存在したからです。
当時、巨大掲示板のログを機械的に抜き出して編集する「2ちゃんねるまとめブログ(コピペブログ)」が急速に影響力を拡大していました。これらのサイトは月間数百万から数千万PVを稼ぎ出し、運営者が月収数百万円以上の莫大なアフィリエイト収入を得ていた実態が次々と暴露されます。嫌儲派が激怒した最大の理由は、アフィリエイトブログが閲覧数を稼ぐために用いた悪質な手法でした。スレッド内の文脈を意図的に切り取り、過激な発言ばかりを抽出して対立やヘイトを煽る偏向報道を繰り返したのです。コミュニティが荒らされ、無断でコンテンツを搾取された掲示板住民の怒りは頂点に達しました。
この怒りが爆発したのが2012年1月の「まとめサイト転載禁止騒動」です。ニュース速報板の住民たちが中心となり、自らの書き込みがまとめサイトに転載されないよう、スレッドの本文や名前に転載禁止の文言を埋め込む抗議活動を展開しました。この対立の結果、2ちゃんねる運営陣によって転載を原則禁止とする避難所として新設されたのが「ニュース速報(嫌儲)板」です。さらに同年末には芸能人によるオークションサイトの虚偽入札を巡るペニーオークション事件が発覚し、金銭を受け取りながら一般の利用者を装って宣伝するステマの危険性が社会問題化しました。嫌儲民によるステマ批判は、単なる言いがかりではなく、欺瞞に満ちたネットビジネスに対する正当な告発としての側面を帯びていたのです。