「あれも欲しい」あの名曲の正体!ブルーハーツ『情熱の薔薇』の深層
「あれも欲しい」あの名曲の正体!ブルーハーツ『情熱の薔薇』の深層に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。
『情熱の薔薇』の最大の魅力は、フロントマンである甲本ヒロトが手掛けた詞世界の深さにあります。ストレートなロックチューンでありながら、聴く者の哲学的な問いを呼び起こす構造になっているのが特徴です。
冒頭は「永遠なのか本当か 時の流れは続くのか」という、時間と存在に対する根源的な疑念から静かに幕を開けます。世間一般で信じられている常識や既成概念に対して、「でたらめだったら面白い そんな気持ち分かるでしょう」と挑発的かつ軽やかに揺さぶりをかける構成は見事というほかありません。
そして楽曲は、「答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方 涙はそこからやってくる」という核心部へと向かいます。頭で考えた理屈ではなく、感情の源泉である魂の叫びに耳を澄ませろというメッセージです。その直後に叩きつけられるのが、「あれも欲しい これも欲しい もっと欲しい もっともっと欲しい」というあのフレーズです。
この欲望の連呼は、決して浅ましい物質主義を煽っているわけではありません。綺麗事を取り払った「生きている限り尽きることのない人間のエネルギーそのもの」を肯定し、その情熱こそが胸の奥に咲く「情熱の薔薇」の原動力なのだと伝えているのです。