スマホのブルーライトカットは効果なし?医学的見解と正しい対策法
スマホのブルーライトカットは効果なし?医学的見解と正しい対策法について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をご確認ください。
医療現場がどのようなスタンスをとっているのかを把握するには、学会の公式発表を確認するのが確実です。日本眼科学会、日本眼科医会など眼科関連6団体は、デジタル端末とブルーライト眼鏡に関する慎重な見解を表明しています。
同学会の声明では、デジタル端末から発せられるブルーライトの強度は屋外の自然光に比べて極めて微弱であり、通常の利用で網膜に障害を与えるエビデンスは存在しないと明記されています。特に小児に対してブルーライトカット眼鏡を終日装用させることは、太陽光を浴びて正視化する眼球の発達を妨げ、近視の進行を招く恐れがあると警鐘を鳴らしました。
一方で、スマホのブルーライトが睡眠へ与える影響については国内外の研究機関で一致したリスクが報告されています。厚生労働省の睡眠指針や海外の研究データによれば、就寝2時間前に強い青色光を浴びた被験者は、そうでない被験者に比べてメラトニンの分泌開始が平均して約1.5時間遅延し、深睡眠(ノンレム睡眠ステージ3)の割合が約12%低下することが実証されています。スマホのブルーライトに対する眼科学会の見解を正しく読み解くと、「昼間の眼病予防目的での過度な対策は不要だが、夜間の睡眠導入を守る対策は極めて合理的」という結論に至ります。