ヤクザと暴力団の違いとは?法律上の定義と暴対法後の実態を徹底解剖
ヤクザと暴力団の違いとは?法律上の定義と暴対法後の実態を徹底解剖とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
Q1:警察や裁判所などの公的機関では、なぜ「ヤクザ」ではなく「暴力団」と呼ぶのですか?
A1:「暴力団」は暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)において明確な法的要件を定義された法律用語だからです。対して「ヤクザ」は歴史的・民俗的な俗称にすぎず、客観的な構成要件を満たす法律用語として法廷や行政処分で使用することができないためです。
Q2:「極道」と「ヤクザ」の言葉のニュアンスに違いはありますか?
A2:「ヤクザ」が社会的なはみ出し者や無頼漢を指す自嘲・他称のルーツを持つのに対し、「極道」は「道を極める者」として組織の構成員が自らを美化・正当化するために用いる自称のニュアンスが強い言葉です。一般社会から見ればどちらも反社会的勢力を指す同義語ですが、発信者の立ち位置によって使い分けられてきた経緯があります。
Q3:現在の主要な「指定暴力団」にはどのような組織がありますか?
A3:国家公安委員会によって指定されている25団体の中で、特に規模が大きいのは兵庫県神戸市に本拠を置く「六代目山口組」、東京都に拠点を置く「住吉会」、神奈川県横浜市に拠点を置く「稲川会」の3大組織です。これらに山口組から分裂した「神戸山口組」や「絆會」などが続き、全国の構成員の大半を占めています。
Q4:「半グレ」と「暴力団」では何が法的に異なるのでしょうか?
A4:暴力団は暴対法に基づき組織そのものが「指定」され、組事務所の使用制限やみかじめ料要求の即時中止命令など強力な行政措置の対象となります。半グレはかつて明確な組織規定がなく暴対法の網から外れていましたが、現在は警察庁により「準暴力団」や「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」と位置づけられ、実質的に暴力団と同等以上の厳重な取り締まりが行われています。