「C'est La Vie」の真相|単なる諦めではないフランス人の人生観
「C'est La Vie」の真相|単なる諦めではないフランス人の人生観を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。
「C'est la vie」という成句が定着したことわざとしての歴史と背景を辿ると、フランスの中世から近世にかけて育まれた文学的・哲学的土壌に突き当たります。16世紀の思想家ミシェル・ド・モンテーニュが『エセー(随想録)』で説いた「不完全な自己と世界の受容」、あるいは17世紀以降のサロン文化で重宝された機知に富んだ会話術が、この言葉の基盤を作りました。
絶対王政やフランス革命、幾多の戦争といった激動の歴史を経験したフランス市民にとって、個人の力では抗えない社会の混乱や不条理は日常茶飯事でした。そうした過酷な環境下で生き抜く知恵として、「予期せぬ不都合を受け流し、自分の手の届く範囲の幸福を守る」というC'est la vieに込められた人生観が民衆の知恵として研ぎ澄まされていったのです。
また、国際的な会話で正しく使いこなすためには発音の把握も欠かせません。C'est la vieフランス語の正しい発音は、国際音声記号(IPA)で表記すると「/sɛ la vi/」となります。カタカナ表記では「セ・ラ・ヴィ」と書かれますが、実際には「セ」の母音をやや口を横に広げて短く発音し、「ヴィ」の部分は英語の「V」と同様に上の前歯を下唇に軽く当てて息を摩擦させながら発声するのがネイティブに近い美しい響きを生み出すポイントです。