預言者ムハンマドの生涯とは?イスラム教誕生の真相と教えを徹底解説
預言者ムハンマドの生涯とは?イスラム教誕生の真相と教えを徹底解説の真相について、最新情報を詳しくお届けします。
ムハンマドの歩んだ軌跡は、まさに中東の政治・宗教勢力図を一夜にして塗り替える激動の連続でした。その波乱に満ちた経緯を主要年表で確認します。
【ムハンマドの生涯とイスラム成立の主要年表】
・570年頃:メッカにて誕生。幼少期に両親を亡くし孤児となる。
・595年頃:大商人ハディージャと結婚。商業者として高い信頼を獲得。
・610年:ヒラー山の洞窟で最初の啓示を受け、預言者としての自覚を得る。
・613年:メッカの人々へ向けて公にイスラムの教えを宣教開始。
・619年:「悲しみの年」。庇護者であった叔父アブー・ターリブと最愛の妻ハディージャが相次いで死去。
・622年:メッカの迫害を逃れ、ヤスリブ(現メディナ)へ拠点を移す「ヒジュラ(聖遷)」を敢行(イスラム暦元年)。
・624年:バドルの戦いで寡兵ながらメッカ軍に劇的な大勝利を収める。
・630年:軍を率いてメッカへ無血入城。カアバ神殿の偶像を全て破壊し、メッカを完全制圧。
・632年:最後の巡礼(別離の巡礼)を行い、メディナにて62歳前後で病没。
初期の布教活動は秘密裏に行われ、最初の信徒となったのは妻のハディージャ、従兄弟のアリー、親友のアブー・バクルらごく身近な人々でした。しかし、613年に公の宣教を始めると、メッカの支配階層(クライシュ族の有力者たち)から凄まじい迫害を受けることになります。彼らにとって、唯一神信仰と格差是正を説くムハンマドの教えは、カアバ神殿の偶像巡礼ビジネスを脅かす危険思想そのものだったからです。
最大の理解者であった妻ハディージャと叔父を同時に失ったムハンマドは、絶体絶命の危機に瀕します。そこで622年、内紛に悩んでいた北方のオアシス都市ヤスリブ(後のメディナ:預言者の町の意)からの招聘を受け、信徒たちとともに脱出を図りました。これがヒジュラ(聖遷)です。この移動によって、イスラムは単なる宗教運動から、確固たる法と軍事力を備えた「ウンマ(イスラム共同体)」へと劇的な飛化を遂げました。