熱川バナナワニ園の真価|なぜバナナとワニ?「つまらない」噂を解剖
熱川バナナワニ園の真価|なぜバナナとワニ?「つまらない」噂を解剖とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。
初見の誰もが抱く最大の疑問が、熱川バナナワニ園の由来と理由です。熱帯植物の「バナナ」と肉食爬虫類の「ワニ」。一見すると脈絡のないこの組み合わせが選ばれた背景には、伊豆熱川特有の天然資源がありました。
創業は1958年(昭和33年)。熱川温泉街各所から噴き出す約100度の豊富な自噴温泉熱を有効活用するプロジェクトとしてスタートしました。当時としては極めて先進的な「未利用エネルギーの循環利用」を掲げ、温泉の蒸気と熱水を使って巨大温室を暖め、熱帯性植物であるバナナを栽培。同時に、熱帯水域に生息するワニの飼育水槽を最適な水温に維持するシステムを構築したのです。
「熱帯の動植物を同時に体感できる保養施設を作りたい」という創業当時の熱気は、単なる観光農園の域を超え、熱帯性スイレンや原種ラン、世界各地の絶滅危惧種の保護・増殖を行う一大研究拠点へと結実しました。つまり、バナナとワニの同居は珍奇なウケ狙いではなく、温泉熱という自然の恵みを極限まで活かした必然のエコシステムだったのです。